PDFが密かに保持しているデータとは
PDFのメタデータを削除するということは、ページ上に印刷されている内容とは無関係の隠れた層を取り除くことを意味します。もしドキュメントに写真が含まれていれば、その層には各写真が撮影された正確なGPS座標が含まれている場合もあります。スキャンした契約書、不動産の資料、ポートフォリオなどを送信すると、自宅の住所やカメラのシリアル番号、氏名、使用ソフトウェア、編集のタイムスタンプまで渡してしまうことになりかねません。これらはファイルを閲覧しても表示されませんが、受け取った人が2クリックで簡単に確認できてしまいます。
MiniPNGは、PDFリーダーが表示する項目だけでなく、埋め込まれた画像やデザインソフトの残留データ、ファイル自体の識別情報に埋もれているデータまで、根本から削除します。
写真に含まれる位置情報やカメラ情報
これはほとんどのPDFメタデータ削除ツールが見落とす部分です。PDFに挿入された写真は、それぞれ独自のEXIFブロック(GPSの緯度・経度、カメラのメーカーやモデル、レンズ、シリアル番号など)を保持しています。ドキュメントのプロパティを消しても、これらはそのまま残ります。MiniPNGでは、埋め込まれたすべての写真を個別にクリーンアップします。
ドキュメントのプロパティとXMPレコード
タイトル、作成者、件名、キーワード、作成アプリケーション、生成ライブラリ、作成日時や更新日時などが含まれます。さらに、現代のPDFにはXMPと呼ばれる、これらを複製し編集履歴まで追加したより詳細な記録が含まれており、ドキュメント全体だけでなく個々のページや画像にも付与されることがあります。MiniPNGは、これらすべてを徹底的に探し出して削除します。
デザイン・オフィスソフトが残す痕跡
IllustratorやInDesignなどのツールは、PDF内にファイル作成時のワークステーション名などを記録したプライベートブロックを保存します。コメントや注釈には、作成者の名前やタイムスタンプが残ります。PDF内に添付されたファイルも一緒に移動します。これらはすべて削除されますが、コメント本文自体はあなたが書いた内容なので残ります(指紋情報ではないため)。
複数のコピーを結びつける識別子
すべてのPDFには、異なるコピー同士を結びつける一対の識別子が埋め込まれており、他の情報を消しても残り続けます。MiniPNGでは新しい識別子を書き込むため、古いコピーと新しいコピーが一致しなくなります。
ファイルを根本から再構築
多くのメタデータ削除ツールは、実はここで失敗します。フィールドを修正して上書きするだけでは、元の値がファイル内に残り、PDFリーダーでは見えなくてもテキストエディタで簡単に読めてしまいます。MiniPNGはファイルを一から再構築するため、古い値は物理的に消去されます。
その後、クリーンアップされたファイルを再度開いて検証します。もし何かが残っていれば、処理は失敗としてファイルを返さず、安全に送信できると信じられる状態でのみ受け取れます。
削除されるもの
- 埋め込まれた写真内のGPS位置情報、カメラのメーカー・モデル・シリアル番号
- タイトル、作成者、件名、キーワード、作成者・製作者
- 作成日・更新日
- ドキュメントおよびオブジェクトレベルのXMPメタデータレコード
- デザイン・出版ソフトが残したプライベートブロック
- コメント・注釈の作成者名とタイムスタンプ
- PDF内に添付されたファイル
- コピー同士を結びつけるドキュメント識別子
- 既存のパスワード保護(削除後は自由に開けるようになります)
削除されないもの
- ページ上に見えるもの(レターヘッドに印刷された名前など)はそのまま残ります
- コメント本文自体(添付された名前のみ削除されます)
次にできること
スキャンした書類やポートフォリオをクリーンアップしたい場合は、写真のメタデータを削除で、PDF作成前に画像単体からもGPSやカメラ情報を取り除けます。ファイルがクリーンになったら、PDFを圧縮で送信用にサイズを小さくしたり、PDFを結合で他のクリーンな書類とまとめたりできます。どのファイルも同じ方法でメタデータが削除されます。